洗濯と地球温暖化

 先日あるテレビ番組で洗濯後の生乾きの臭いについての特集がやっていました。確かにタオルを洗濯して部屋干しにすると臭いが残ります。この臭いは良いものではないためもう一度洗うか悩むときが多いです。洗剤の匂いで大抵ごまかしてしまっているのかもしれません。天日干しができない時は洗濯はしないようにしていますが、どうしても洗わないといけない時があって、そんな時はエアコンで乾かしてしまっています。

 季節柄梅雨という言葉がちらほら聞こえてきています。どうしても避けられないですね。空気は湿っているし身体にまとわりつくのですぐにシャワーを浴びたくなります。部屋干しの日も多くなるのかもしれません。やっぱり臭いは嫌なので洗濯物を溜めてしまいそうです。

 ではどうして臭いが残るのかということをテレビでやっていました。簡単に言うと原因は雑菌ですよね。それが増殖するわけですがその時に臭いを出すそうです。そもそも雑菌は洗濯して乾かした後でもかなりの数がいるようです。洗濯する前でもそれ程変わらない雑菌がいて、洗濯した直後でもそれなりの大多数いるようです。その後乾かしている間にもまた増殖する。

 一方のドイツでは洗濯ものの生乾きの臭いというものがないようです。というのも洗い方にありました。60度以上のお湯を使って洗濯機で洗っていたのです。そうすると雑菌は増殖しないようです。増殖しないので臭いも発生しないというメカニズムです。しかし、その洗濯に使ったお湯はどうするのでしょうか? もちろん排水するのですがそのまま流してしまうのでしょうか? 殆どの場合はそうなるのでしょう。するとどうなるのでしょうか?

 この間海洋環境について講義を聞きました。海洋の温度が上昇してしまい魚たちが棲みにくくなっているようです。魚たちは海水の温度が上昇したことで同じ環境温度の場所へと北上していくのです。すると今まで獲ってきた漁獲量も減ってしまいます。これって結構深刻のようです。

 そこで我々個人でできる環境問題の助けになる活動があるということで、その中の一つに「お風呂のお湯は冷ましてから捨てる」というのがありました。お風呂のお湯200リットル近くを何万軒、何十万軒と捨てたらかなりの量になります。そんなことを毎日繰り返していると排水の温度上昇で温暖化が進むそうです。

 ならば?、臭いを造らないように60度ものお湯で洗濯するように人々がなると、これは地球環境によろしくないのは一目瞭然ですね。

 日本製の洗濯機に高温水は使えない記載があるようなのでそこは安心していいのかと思います。「でも臭いは取れないの?」という問題が残りますよね。もう一つ高温水を使わないやり方で臭いを造らない方法を紹介していました。

 それが洗濯物のアイロンがけです。だいぶ手間はかかりますが臭いを抑制できるのでまあまあ良いのではないでしょうか。最も電気代がかかるのでそれだけ環境を悪くしているのには違いないのですが。

 結論というわけではないですが、洗濯物があまりないというのが良いのでしょうかね。その内画期的な何かが出てくるのではないかな。と期待しています。